派遣薬剤師の中には、「使えない派遣薬剤師と思われたらどうしよう…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
派遣という働き方は即戦力として期待される場面が多く、不安を感じるのも無理はありません。

私も以前は”使えない派遣薬剤師”と思われないか心配で、ストレスを感じていました。
しかし、いくつかの対策を実践することで、今では自信を持って働くことができています。
この記事では、派遣薬剤師として働く上で、使えない派遣薬剤師と思われないための対策をご紹介します。



私の経験をもとにお話ししているので、今後の働き方の参考になれば嬉しいです。
使えない派遣薬剤師と思われる人の特徴は?


私はこれまで7つの現場で派遣薬剤師をしてきましたが、他の派遣の方と一緒に働く機会もありました。
そこで思ったのが、派遣薬剤師は2極化するということ!
”この人、めっちゃできる派遣さんだなぁ〜”
と思うこともあれば、
”この人、全然使えない派遣さんだ・・・”
と思うこともありました。



せっかく派遣薬剤師をするなら、現場から重宝される派遣になりたいですよね。
そもそも”使えない派遣薬剤師と思われる人”ってどんな人なのでしょうか?
実際に現場で感じた”使えないと思われる派遣薬剤師の特徴”は以下のような方達です。
- 調剤ミスが多い。
- スピードが遅い。
- 極端に知識が不足している。
- ずっと指示を待っている。
- 社会人としての常識がない。
- 空気が読めない。
- 批評家気取りになっている。
1つずつご紹介します。
使えない派遣薬剤師の特徴① 調剤ミスが多い人


使えないと思われる派遣薬剤師の特徴1つ目は調剤ミスが多い人です。
やはり、あまりにも調剤ミスが多いと”使えない派遣薬剤師”と思われてしまうでしょう。
もちろん慣れていない職場だと最初は規格が何種類あるのかなど分からないこともあるので、誰でもミスは起こすもの。



でも、それは現場もわかっているので、最初から調剤ミスを責めることはないよ。
実際に私も慣れてない科の門前薬局に派遣に入ったときは、初日は分からないことだらけでミスを起こしました。
私自身はミスをして落ち込みましたが、派遣先の方は”最初は仕方ないよね”と言ってくれて助かったものです。
ですが、1週間経っても何度も調剤ミスを起こすようであれば、やはり使えない判定を受けることになってしまいます。



またミスをするんじゃないかと現場も見張っていないといけないし、余計な仕事が増えるだけだもんね。
もう来なくていいと言われそう・・・。
使えない派遣薬剤師の特徴② スピードが遅い人
使えないと思われる派遣薬剤師の特徴2つ目は監査や投薬のスピードが遅すぎる人です。
丁寧に仕事をしているんだなと思えるレベルならいいのですが、あまりにも監査や投薬が遅いと現場は”もっと早く回してくれ〜”とイライラしてしまいます。



他の人よりも患者をさばくスピードがあまりにも遅いと、使えない判定を受けてしまうよ。
使えない派遣薬剤師の特徴③ 知識不足の人


使えないと思われる派遣薬剤師の特徴3つ目は薬の知識が極端に不足している人です。
派遣先としては即戦力を求めて派遣薬剤師を入れたはずなのに、なんでもかんでも聞いてこられると派遣先はイライラしてしまうでしょう。



実際に、私が一緒に働いていた派遣薬剤師の人があまりにも知識不足で、しかも向上心がない人だったので、周りはイライラしていました。
たとえ知識がなくても自分で調べる姿勢があればいいのですが、それすらないと使えないと思われてしまいます。
使えない派遣薬剤師の特徴④ 指示待ちの人
使えないと思われる派遣薬剤師の特徴4つ目は指示待つだけで自分から動かない人です。
派遣薬剤師に限らずいちいち指示を出さないと動かない人っていますよね。
こんな人はかなり周りをイライラさせます。
実際に、私が一緒に働いた派遣薬剤師の中に、手が空いているにも関わらず指示があるまでぼんやりと立っているだけの人がいました。



他の薬剤師が忙しく動き回っていても、自分から「何か手伝えることはありますか?」と声をかけることもなかったよ。
指示待ちの薬剤師は言われたことしかやらないため、業務効率を低下させ周囲の負担を増やすだけ!
派遣先からの評価は下がる一方です。



ちなみに、その指示待ちの派遣薬剤師は、正社員から次の更新はしなくていいと言われていたよ。
使えない派遣薬剤師の特徴⑤ 社会人としてダメな人


使えないと思われる派遣薬剤師の特徴5つ目は社会人としてダメな人です。
私が正社員時代に聞いた話なのですが、なんと急な欠勤を繰り返す派遣薬剤師もいるんだとか。



人手不足を補うために派遣薬剤師を入れたのに、何度も欠勤されると派遣先も困るよね。
もちろん体調不良で休んでしまうことはあると思います。
実際に私もコロナに罹患し、派遣先を休んだことはあります。
ですが、私も派遣先に迷惑がかかると思ったので、罹患した可能性がある時点で早めに連絡を入れ、派遣先も”大丈夫だからゆっくり休んでください”と言ってくれました。



このように万が一欠勤する場合は早めに連絡し、普段から誠意ある対応を心がけることが大事です。
そもそも何度も欠勤を繰り返す行為は、派遣薬剤師である前に社会人失格ですよね。
使えないと思われるどころか、2度と派遣先を紹介してもらえなくなるでしょう。
使えない派遣薬剤師の特徴⑥ 空気が読めない人


使えないと思われる派遣薬剤師の特徴6つ目は空気が読めない人です。
たまに空気が読めない人っていますよね(^◇^;)
たとえば、
”監査をしないといけない薬が山積みになっているのに、雑談を始める人”
”みんなが慌ただしく動いているのに、電カルをぼーっと眺めている人”
これは極端な例ですが、派遣先が求めていることを読めずに空気を壊してしまうと、周りにストレスを与えてしまいます。



空気を読めないと業務の妨げにもなるから、使えない判定を受けてしまうよ。
使えない派遣薬剤師の特徴⑦ 批評家気取りの人


使えない派遣薬剤師の特徴7つ目は批評家気取りの人です。
たとえば、
「他の薬局はこうだった。ここの店舗のやり方はおかしい。」
「ここの管理薬剤師は仕事ができない。」
など、批評家気取りで指摘してくる派遣薬剤師は残念ながら嫌われる傾向にあります。
とくに、
かつて正社員としてバリバリ働いていた派遣薬剤師
管理薬剤師を経験したことのある派遣薬剤師
は注意が必要です。
もちろん派遣先から貴重な意見として喜ばれることもあると思います。
ですが、空気を読まずにこれまでの内情を何も知らないで余計な指摘をすると、派遣先の気分を害してしまうことも・・・。



派遣先のために良かれと思って指摘したことが、派遣先からは”余計なお世話”と思われる可能性もあるよ。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策7選を紹介!


ここまで使えないと思われる派遣薬剤師の特徴をご紹介しました。
- 調剤ミスが多い。
- スピードが遅い。
- 極端に知識が不足している。
- ずっと指示を待っている。
- 社会人としての常識がない。
- 空気が読めない。
- 批評家気取りになっている。
でも、せっかく派遣先に行っても”やっぱり派遣薬剤師は使えない!”と思われたら、悔しいですよね。
そこで、使えない派遣薬剤師と思われないために私がしている対策は以下の7つです。
- プライドを捨てる。
- 派遣先ファーストになる。
- 自分から動く。
- メモを取る。
- 調べる癖をつける。
- 口出ししすぎない。
- 自分にあった派遣先を選ぶ。
1つずつご紹介します。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策① プライドを捨てる
使えない派遣薬剤師と思われないための対策1つ目はプライドを捨てることです。



薬剤師としての経験やスキルに自信を持つことは大切ですが、過剰なプライドは必要ないよ。
とくに派遣薬剤師は新しい職場環境に柔軟に対応する必要がありますよね。
変にプライドが邪魔して、
- 分からないところを素直に質問できない。
- 注意されても素直に聞き入れない。
- 派遣先のルールに従えない。
ようでは、派遣先から嫌われてしまいます。
私も確かにこれまで培った薬剤師としての経験にそれなりの自信は持ってはいます。
とはいえ、派遣先では柔軟さが必要なので、変なプライドは捨てて謙虚な姿勢でいるように努めています。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策② 派遣先ファーストになる


使えない派遣薬剤師と思われないための対策2つ目は派遣先ファーストになることです。



念頭に入れておかないといけないことは、派遣薬剤師のお客さんはあくまで”派遣先”だよ。
患者さんのために働く姿勢はもちろん大事なのですが、私たち派遣薬剤師の客は”派遣先”です。
なので、派遣薬剤師は派遣先が求めていることを察知し、それに応える必要があります。
薬剤師なら患者の話を聞いていたいところですが、派遣先が投薬スピードを求めているなら患者の話をさっさと切り上げて投薬に戻る勇気も必要です。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策③ 自分から動く


使えない派遣薬剤師と思われないための対策3つ目は自分から積極的に動くことです。
派遣先はどうしても人手が欲しいという理由から派遣薬剤師を募集しているので、自分から動いてくれる人が来てくれたら嬉しいと思ってくれます。



派遣先が求めていることは即戦力だよ。
なので、指示を待ってから動くのではなく、”自分から動く”という姿勢でいることが大事です。



私も常に業務の優先事項は何か考え、自分から積極的に動くようにしています。
また、することが思いつかない時は、「何かした方がいいことはありますか?」と尋ねるようにしていますよ。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策④ メモを取る


使えない派遣薬剤師と思われないための対策4つ目はメモを取ることです。



何度も同じことを聞くと、派遣先もイライラしてしまうよ。
なので、私は必ずメモ帳を白衣のポケットに入れて、聞いたことはメモるようにしています。
最初はわからないことがあるのは当たり前です。
それでも、なるべく早く仕事になれるように努力している姿を見せると、派遣先も認めてくれると感じます。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策⑤ 調べる癖をつける


使えない派遣薬剤師と思われないための対策5つ目は調べる癖をつけることです。



なんでもかんでも質問すると、派遣先もうんざりしてしまうよ。
なので、分からないところがあったらまずは自分で調べてみることです。
そして、それでも分からなければ、上司に”自分で調べてこんな風に考えたけど、分からないところがあるので教えて欲しい”と聞いてみましょう。



私は業務中に知らない薬に出会ったらメモを取っておいて、あとで調べるようにしています。
調べた分だけ知識量も増えますし、自分のスキルUPにもつながるのでおすすめです。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策⑥ 口出ししすぎない


使えない派遣薬剤師と思われないための対策6つ目は口出ししすぎないことです。
「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが、派遣先では派遣先のルールに従うようにしています。



確かに私も正社員時代の経験から”こうすれば良くなるのに・・・”と思ってしまうこともあるけど、口出しはしないようにしているよ。
私たち派遣薬剤師の客はあくまで派遣先なので、派遣先の力になることが仕事です。
派遣先がその仕事のやり方をしているのはきっと理由があるはず。



内情も知らずに批評家気取りで指摘してしまうと嫌われる原因になるので、口出ししすぎないことも大事です。
使えない派遣薬剤師と思われないための対策⑦ 自分にあった派遣先を選ぶ


使えない派遣薬剤師と思われないための対策7つ目は自分にあう派遣先を選ぶことです。
私たち派遣薬剤師も人間なので、向き不向きは誰にでもあります。
たとえば、
調剤スピードを上げるのは苦手だけど、投薬は得意という方。
もくもくと調剤・監査をするのが得意な方。
病院経験が豊富で、病院への派遣が得意な方。
などなど。
誰しも得意・不得意はあるものです。
もちろん苦手なことがあっても派遣先で何度も繰り返すうちに得意に変わることもあるので、チャレンジするのもいいでしょう。



実際に、私も小児科の薬が苦手だったのですが、派遣先でなども調剤・監査をするうちに慣れることができました。
ですが、どうしても苦手なことがある場合はあらかじめ派遣会社に相談し、”自分にあった職場”を紹介してもらうようにするのもおすすめです!
いずれにせよ、派遣会社にはなるべく自分の希望を伝えておくといいですよ^ ^
私のおすすめの派遣会社は以下の2つです。



いずれも私が利用している派遣会社です。
2つの派遣会社の特徴は別の記事に紹介しているので、参考にしてください。
>>2つの派遣会社の特徴はこちら
【まとめ】現場で評価される派遣薬剤師になるためにできること


この記事では「派遣薬剤師は使えないと思われないためにできることは?私の対策を紹介!」と題して、
- 使えない派遣薬剤師と思われる人の特徴は?
- 使えない派遣薬剤師と思われないための対策7選
をお伝えしました。
私が現場で出会った使えないと思われる派遣薬剤師の特徴は以下の7つです。
- 調剤ミスが多い。
- スピードが遅い。
- 極端に知識が不足している。
- ずっと指示を待っている。
- 社会人としての常識がない。
- 空気が読めない。
- 批評家気取りになっている。
ですが、誰にでも得意・不得意はあるとはいえ、せっかく派遣先に行っても”やっぱり派遣薬剤師は使えない!”と思われたら悔しいですよね。
そこで、使えない派遣薬剤師と思われないために私が実施している対策は以下の7つです。
- プライドを捨てる。
- 派遣先ファーストになる。
- 自分から動く。
- メモを取る。
- 調べる癖をつける。
- 口出ししすぎない。
- 自分にあった派遣先を選ぶ。
このように少し意識を変えるだけで”派遣薬剤師は使えない”と派遣先から思われることもなくなると思います。
派遣薬剤師は自分のライフスタイルにあわせながら、高時給で色々な職場を経験できる働き方です。
でも、やっぱり”使えない派遣薬剤師”と認定を受けたら、派遣先での居心地は悪くなってしまうでしょう。



”来てもらってよかった”と言ってもらえるような派遣薬剤師である方が絶対に居心地がいいです。
この記事を参考に、今後の派遣薬剤師としての働き方を考えるきっかけになったら嬉しいです。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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