「薬剤師として働きたくない…」
そんな風に日々の業務に疲れ、今の職場に不満を感じている薬剤師の方は少なくないでしょう。

私もその一人でした。
「薬剤師として働きたくない」と悩みながらも、どうすればいいか分からず、ただただ時間だけが過ぎていく。
そんな日々を送っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では薬剤師として働きたくないと感じている方に向けて、おすすめの対処法を6つご紹介します。



これらの対処法は、私が実際に試して効果があったものばかりです。
ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
薬剤師が働きたくないと感じる理由とは?


私は10年以上薬剤師として働いていますが、”薬剤師として働きたくない”と考えたことは1度や2度ではありません。



薬剤師の仕事の大変さって周りに理解されにくく楽だと思われがちだけど、
けっこう忙しいし、大変だよね。
きっと、私のように”薬剤師として働きたくない”と考えたことがある人は多いはず!
ということで、まずは薬剤師として働きたくないと思う理由はなんなのか、明確にしたいと思います。
薬剤師として働きたくない理由① 残業時間の多さ


薬剤師として働きたくない理由として、残業時間の多さが挙げられます。
薬剤師の仕事量は数十年前に比べてかなり増えています。



たとえば調剤薬局では在宅やかかりつけ薬剤師など、
薬剤師の仕事はかなり増えています!
経営者の方針で十分な人員配置がされていれば問題ないですが、事務が調剤できるようになったため薬剤師の人数が減らされてしまったところも多いですよね。
しかし、問い合わせ対応や服薬指導など薬剤師にしかできない業務も多く、現在の薬剤師の人数では回らないところも・・・。



私が派遣で行った調剤薬局も昔は薬剤師が6人いたけれど、今は3人に減ってしまったと言っていたよ。
仕事終わりに勉強会があったり、薬歴を書いたり、どうしても業務時間内にすべての仕事を終わらせるのは難しい現実があります。
残業が多い日が続くとワークライフバランスが取れず、薬剤師として働きたくないと思うでしょう。
薬剤師として働きたくない理由② 仕事量と給料の不釣り合い


薬剤師として働きたくない理由として、仕事量に見合った給料が貰えていないことが挙げられます。
薬剤師の仕事は専門性が高く、人の健康に関わる重要な仕事です。
しかし、仕事量と給料の不釣り合いを感じ、働く意欲を失ってしまう方も少なくありません。



近年、地域医療への貢献や在宅医療への対応など、薬剤師に求められる役割はますます増えているよね。
ですが、仕事量がかなり増えているにも関わらず、給料はそんなに上がっているとは言えません。
私自身、病院に10年以上勤めていましたが、年々引かれる税金も多くなり、手取りが増えたとは感じませんでした。



仕事量の増加に見合った給料を貰えないと、働く気もなくなるよね。
ただただ忙しくなる一方で給料が上がらないと、薬剤師として働く意欲を失うでしょう。
薬剤師として働きたくない理由③ 人間関係のストレス


薬剤師として働きたくない理由として、人間関係のストレスが挙げられます。
調剤薬局や病院では、多職種との連携が求められます。
また、患者と接する仕事なのでクレーム対応なども必要です。



薬剤師に人間関係の悩みは尽きないです。
また、薬剤師は女性が多い職場なので、女性特有の人間関係の悩みも存在します。



女性社会では妬みなども生まれやすいよね。
サバサバしている人が多い職場ならやりやすいけど、
他人の評価が気になる人ばかりの職場だとやりづらい!
他にも上司が働かず、部下ばっかりが働かされて忙しいなんて職場も。



このように薬剤師として働いている限り、人間関係のストレスは避けれないよ。
とくに調剤薬局は狭い空間に一緒にいるので、合わない人間がいても避けようがありません。
人間関係のストレスが溜まっていき、もう耐えれないと思ったら、薬剤師を辞めたいと思うでしょう。
薬剤師として働きたくない理由④ 入荷困難薬品の対応
薬剤師として働きたくない理由として、入荷困難薬品への対応の大変さが挙げられます。
近年、医薬品の供給不足が深刻化していて、薬剤師は日々、入荷困難な薬品の対応に追われています。



咳止めや抗生剤など出荷規制品が多くて、
入荷したくてもできない状況が続いているよ。
もし患者が出荷規制の薬が載っている処方箋を持ってきたら、
- 代替薬の選定
- 患者様への説明
- 医師への処方変更の提案
など、通常の調剤業務に加えて多くの業務が発生します。
スムーズに代替薬が提案できればいいですが、慢性疾患の患者など特定の薬でしか対応できない場合もあり、色々な対応を考える必要があります。



入荷困難薬品の対応は精神的にもかなり負担ですよね。
日々の業務に加え、入荷困難医薬品への対応業務が増えると、薬剤師として働きたくないと思うでしょう。
薬剤師として働きたくない理由⑤ 夜勤・当直の負担


薬剤師として働きたくない理由として、夜勤や当直の負担が挙げられます。
若い時はいいですが、年齢があがるにつれ夜勤や当直は体力的にも大変です。



私の場合、当直後も夕方まで帰れない職場でした。
20代は良かったけれど、30代になって当直後の疲れが取れにくくなって・・・
体力的にかなり負担になってました。
また、緊急の患者対応や夜間の問い合わせなど予測不能な業務が発生することもあり、精神的な負担も大きいです。
夜勤・当直明けは寝不足になりがちで集中力の低下を感じやすく、夜勤や当直が負担と感じたら薬剤師を辞めたいと思うでしょう。
薬剤師として働きたくない理由⑥ やりがいの損失


薬剤師として働きたくない理由として、やりがいの損失が挙げられます。
たとえば、会社の経営が利益主義で、患者に寄り添った対応ができないと役に立っている実感がなく虚しいと感じる方もいるでしょう。



日々の業務に追われて、薬剤師としての専門性が発揮できないとモチベーションが下がりますよね。
薬剤師の仕事にやりがいを感じられなくなるとモチベーションが低下し、働く意欲を失ってしまうでしょう。
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法6選!


私も薬剤師として働く中で、辞めたいと思ったことは多々あります。
”毎日忙しくて、うつになりそう”
”薬剤師なんて面白くない”
”もう辞めてやる”
そう思うたびになんとか思いとどまり、10年以上病院薬剤師を続けていくことができました。



そこで、ここからは私が薬剤師を辞めたいと思うたびに実践してきたことも含めて、対処法6選をお伝えします。
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法① リフレッシュ


1つ目の対処法はリフレッシュです。
”仕事は仕事。休みは休み。”と考えて、休みの日は思いっきり自分を甘やかすことも大事です。



私の場合、
推し活したり、旅行したり、時には何も考えず思いっきり寝たりして、
仕事のストレスを発散しているよ。
休みの日ぐらい仕事のことは忘れて、思いっきりリフレッシュしましょう!
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法② 上司に相談


2つ目の対処法は上司に相談です。
まずは上司に相談してみましょう。
上司と話すと実は自分と同じ考えだと分かることもあり、仕事のモチベーションが上がることもあります。



私も上司に自分の不満や悩みを聞いてもらっていたよ。
私も前に勤めていた病院で辞めようか悩んでいた時に上司に正直な思いを伝えたところ、親身に話を聞いてくれ、そこから不満もありつつ何とか10年仕事を続けることができました。
辞めるのは簡単ですが、続けることで培う経験もあります。
辞める前に上司にまずは相談してみてはいかがでしょうか?
まずは上司に自分の悩みや不満をぶつけてみましょう!
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法③ 異動


まずは上司に悩みや不満をぶつけてみるとお伝えしましたが、残念ながら話しても分かり合えない上司は存在します。
意見があわない上司しかいないと、不満はたまる一方ですよね。
そんな時は、系列の病院や別の店舗の薬局に異動願いを出すのも1つの手です。



私の友達は思い切って異動して、働きやすくなったと言っていたよ。
異動であればそれまで積み上げてきたキャリアを継続できますし、有給も減りません。
系列の病院や薬局がある場合は、まずは異動願いを出して環境を変えてみるのも1つの手です。
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法④ 休職


毎日眠れない・仕事中にふいに涙が出るなど体に不調をきたしている場合は、病院の診断書をもらって思い切って休職するのも1つの手です。
今の時代、休職することは恥ずかしいことではありません。



実際、私の職場でも3ヶ月休職して、復帰した人もいるよ。
薬局は患者の治療に必要な場所なのに、自分がうつ病を発症してしまったら元も子もありません。
体調に不調が生じていたら、休職も選択肢にいれてみましょう。
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法⑤ 退職


”もうここで働くのは無理!”と思ったら、退職するのも1つの手です。



私の場合、
ここにいても意味がない。
やりがいが感じられない。
精神的に辛い。
そう思った時に、思い切って辞めることを決断しました。
今の時代、ずっと同じ職場にいることが正義ではありません。
もう続けられないと思ったら退職を選んでいいと思います。
そして、薬剤師として辞めた後はしばらく失業保険をもらいながら、自分のやりたいことを模索するのもいいでしょう。
実際、私も辞めた後、3ヶ月ほど仕事を休み、ライターの仕事をしていました。



薬剤師という仕事から一度離れると、
・やっぱり薬剤師として働きたいのか
・もう薬剤師として働きたくないのか
ゆっくり考えることができるよ。
私自身、辞めた時は”薬剤師にはもう戻らない”と思っていましたが、結局、薬剤師という仕事に魅力を感じ、薬剤師として再び働く道を選びました。
もちろん辞めることで今まで築いたキャリアは一度リセットされるので、簡単に辞めることはお勧めしません。
ですが、薬剤師は資格があるので、ありがたいことに辞めても次の職場は絶対に見つかります。
辞めることで気持ちがリセットされ、再び薬剤師として働きたいという意欲が湧く可能性もあります。
もう無理と思ったら、思い切って退職することも選択肢にいれましょう!
薬剤師として働きたくないと思った時の対処法⑥ 働き方の変更


退職して薬剤師という仕事を離れて思いっきり休んだ後、やっぱりもう一度薬剤師として働きたいと思う人もいるでしょう。



薬剤師として戻る場合、
・パート
・派遣薬剤師
・治験コーディネーターなど別の職種
など働き方を変えるのも1つの手だよ。
何も正社員にこだわる必要はないと思います。
まずはパートで時短勤務や週3〜4日働くのもいいでしょう。
また、私のように派遣薬剤師として働くのも1つの手です。
派遣薬剤師は高時給が多く仕事量に見合った給料をもらえるケースが多いので、再び薬剤師として働く意欲が出るかもしれません。





私自身、病院や調剤薬局の正社員を13年ほど経験したのち、現在は派遣薬剤師をしています。
もしくは、薬剤師にこだわらなくても医療ライターなど全く違う道を選ぶのもいいでしょう。



色々な働き方を試せるのが薬剤師免許を持つ者の強みだよ。
薬剤師は他人の健康を守るのが仕事ですが、だからといって自分の人生や健康を犠牲にしてはいけません。
薬剤師として働きたくないと思った時はいったん職を離れてリフレッシュし、働き方を変えて復帰するのも1つの手です。
薬剤師としてもう一度働きたいと思ったら?


薬剤師としてもう一度働きたいと思ったら、まずは転職エージェントに相談することをお勧めします。
私は初めての転職で、転職エージェントを利用せずに直接調剤薬局に応募しました。



これが間違いだった!
ホームページで社内の雰囲気が良さげな調剤薬局を見つけ、自分で応募し、無事に就職することができたのですが・・・
ブラック体質の企業だったんですよね(´;ω;`)
週休2日のはずなのに実質1日の休み。
残業は当たり前。



これなら転職なんてしなければよかったと後悔したものです・・・。
転職エージェントは自分で調べるよりも詳しい内部情報を持っているので、まずは転職エージェントに話を聞いてみることをおすすめします。
転職エージェントなら
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”夜勤なし”
”土日休み”
”年収〇〇以上”
など自分の希望条件を伝えたら、いくつか候補を教えてくれるよ。
私も派遣薬剤師を辞めて正社員として働こうと思ったことがあり、転職エージェントに相談したところ、いくつかの候補をあげてもらえました。



私の場合、
・その病院の薬剤師が何人いるのか
・どんな雰囲気の職場なのか
・トップがどんな人なのか
など自分が知らない情報を教えてもらえました。
また、万が一、再就職先が自分の望まない職場だった場合、退職するしないで揉めた時も力を貸してくれる可能性が高いです。



私の経験から言えるのは、ネットの情報だけでは不十分。
まずは転職エージェントに相談するのがおすすめです!
転職エージェントに相談することで、
- ネットにはない求人情報を得られる。
- 求人先の内部事情を知れる。
- 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などのサポートを受けられる。
- 給与交渉を代行してもらえる。
など、様々なメリットがあります。
また、転職エージェントは正社員の求人に加えて、派遣薬剤師など高時給の求人も紹介しています。





正社員と派遣薬剤師の両方の求人を同時に探すことができるよ。
もちろん自分の力で探すのもいいですが、やっぱり自分だけでは調べられない情報もあります。
なので、まずは転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?
薬剤師としてもう一度働きたいと思ったら転職エージェントを通して探すのがおすすめ!



私のおすすめの転職エージェントは
・ファルメイト
・ファルマスタッフ
だよ。
2つの転職エージェントの特徴は別の記事に紹介しているよ。
参考にしてね。
>>2つのエージェントの特徴はこちら
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薬剤師として働きたくない時の対処法のまとめ


この記事では「【実体験】薬剤師として働きたくない時の対処法6選!辞めても正解」と題して、
- 薬剤師として働きたくない理由
- 薬剤師として働きたくない時の対処法6選
をご紹介しました。
薬剤師として働きたくない理由には
- 残業時間が多い
- 仕事量と給料が見合ってない
- 人間関係にストレスがある
- 入荷困難薬品の対応が大変
- 夜勤・当直が負担に感じる
- 薬剤師としてのやりがいを失う
があります。



私もみんなと同じ。
何度も”もう薬剤師を辞めたい”と思ったことがあるよ。
そんな薬剤師なんてもう無理と思った時にできるおすすめの対処法は以下の6つです。
- 休日は仕事のことを考えずに思いっきりリフレッシュする。
- 一度、自分の悩みや不満を上司にぶつけてみる。
- 店舗間の異動で環境を変えてみる。
- 休職願いを出して、一度職を離れる。
- 思い切って退職し、ゆっくり休む。
- パートや派遣薬剤師、もしくはまったく別の職に転職など働き方を変える。
私自身、新卒で病院に就職し、何度も薬剤師として働きたくないと思いながらも自分なりに上記の対処法を試して乗り越えてきました。
1つ言えるのは”薬剤師を辞めても別にいい”ということです。



自分の健康を害してまで薬剤師を続ける必要はありません!
私のように一度薬剤師の職を離れて思いっきりリフレッシュすることで、
”また薬剤師として働こうかな〜”
”やっぱり薬剤師として働く未来は見えないな〜”
というように今後の人生についてゆっくり考えることができます。



何より薬剤師という資格を持っているので、辞めてもどうにかなるもの。
なので、もし薬剤師という仕事に疲れて自分の自信まで失っているのなら、思い切って辞めるのも正解です。
自分第一に考えて大丈夫です!



辞めた後、再び薬剤師として働きたいという気力が湧いたら、私のように後悔しないためにも、まずは転職エージェントに相談してみてね。
<私のおすすめの転職エージェント2つ>
①ファルメイト
②ファルマスタッフ
2つの転職エージェントの特徴は別の記事に詳しく紹介していますので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
>>2つのエージェントの特徴はこちら
いずれにせよ、薬剤師として働きたくないと思ったときは辞めても大丈夫です。
私自身、忙しすぎて鬱になりかけた過去もあるので、自分が壊れてまで薬剤師を続ける必要はないです。
ぜひ自分を大事にしてくださいね。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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